コンテンツに役割を持たせることでアクセス解析が見やすくなる
リスティング広告を運用している方は、大抵の場合、アクセス解析の数値も一緒に見ていると思います。
アクセス解析では、いろいろな数値を見ることが出来るため、「よくわからないからただ見ているだけだ」という風になってしまっている方も多いのではないでしょうか。
そんな方はぜひ一度、”ウェブサイト内のコンテンツそれぞれに意味を持たせる”という事をやってみると良いかもしれません。
例えば、「このページはサービスについてより深く理解させるページだ」とか、「このページへの再訪数はファンの数だ」みたいに、それぞれのコンテンツに意味を持たせるとそれぞれが”ウェブサイトの目的に導くための指標”となり、数値を把握する事でウェブサイト全体の改善が進みます。
このようにコンバージョン前のユーザーに対して、階段を昇らせるかのようにステップを踏ませて、そのステップごとに効果測定をしていくと、どこを見たらいいのかわからなかった状態から抜け出し、見るべき点が明確になりますよね。
上記のように、それぞれのコンテンツに意味を持たせてそれぞれを指標とし、アクセス解析を進めていくと改善は進んでいきますが一つ注意が必要です。
それは、あたり前の話であるのですが「コンテンツに一貫性を持たせる」という事。
ウェブサイトを運営する目的というのはそれぞれだと思いますし、その目標もそれぞれだと思いますが、一つのウェブサイトに複数の目的が存在する、というケースはあまりありません、あったとしてもそれはあまりよくないケースとも取れます。
通常、ウェブサイトを運営する目的は一つで、その目的(目標)をどのように達成していくか、というように考えていきますが。この”コンテンツそれぞれに意味を持たせる”という事にも同じように”ウェブサイトを運営する目的”に沿った意味を持たせなくてはならず、それぞれのコンテンツに持たせた意味は「最終的にウェブサイトを運営する目的(目標)を達成するため」にしていく必要があります。
先ほどの例でわかりやすく言うならば、ファンづくりなんかしなくてもいいウェブサイトに「ファンがどれくらい増えたか/減ったか」なんて指標を作っても意味がないという事です。
そのようなコンテンツを作ってはダメだ、というのではありません。
コンテンツを作るのはあくまでも自由ですが、目的や目標に関係の無い指標を作り、それをアクセス解析で計測し上がった/下がったなんて言っていても意味がないということです。
また、別に今から全て新しいコンテンツを作らなければいけないという事もありません。
現在あるコンテンツに対して、「コンバージョンするユーザーはどんな気持ちでウェブサイトを訪問し、何を見て理解を深め、どこを見てアクションを起こすのか」というストーリを作った中で、まずはそれぞれのコンテンツに意味を付けていけばいいと思います。
その後はアクセス解析で、それぞれ意味を付けたコンテンツへの流入度合いを計測し、それぞれの意味に合わせて増やす施策を考えていけば、ただ見ていただけのアクセス解析が、”改善施策の為のアクセス解析”に変わっていくと思います。
「ウェブサイトの改善」とか「アクセス解析」と聞くと、なんだか小難しいような気もしてきますが、計測の定義付けを自らしていく事で、アクセス解析も急にわかりやすくなってきますので、ぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。
株式会社アイエムシー 大塚雅智