計画を立ててからリスティング広告を開始する
リスティング広告をはじめる前に、きちんと計画を立てて運用をはじめると問題点や改善点を発見しやすくなり、うまく運用をしていく事が出来ます。
その計画を立てるときに、予算ありきで考えるのか、予算も含めて計画を立てていくのかによって変わってきますが、まず予算ありきで計画を立てていく場合、仮に広告予算が月額30万円というように、あらかじめ決まっている場合には、その予算額を獲得したい目標のコンバージョン数で割り1件あたりの目標獲得コストを出していきます。
広告予算30万円で目標のコンバージョン数が30件だったら、1件あたりの目標獲得コストは10,000円という事になりますね。
そこから、コンバージョン率は何%くらいを見込むのか、そのコンバージョン率であればクリック数はどれくらい必要で、そのクリック数を獲得するためには広告の表示回数はどれくらい必要でクリック率は何%を目指し、クリック単価はどれくらいに設定しなければいけないのか・・・というように計画を立てていく事ができます。
広告予算は大体このくらい、というように明確に決まっていない場合には目標のコンバージョン数と、目標の1件あたりの獲得コストからまず決定していきます。
目標の1件あたりの獲得コストは商品やサービスの単価やLTV、原価、その他のコストなどを考慮して決定していきます。
目標の1件あたりの獲得コストですが、以前も何度か書いていることですが、低いに越した事はないと考えてしまうと思います。
ですが、あまり抑えすぎてしまうと施策の幅が狭くなったり選択肢が少なくなり、コンバージョンの数が獲れなくなる恐れがありますので、適正に設定する事が大切な事だと思います。
目標コンバージョン数、目標の1件あたりの獲得コストを決めると、広告予算が決まると思いますので、あとは先程と同じようにコンバージョン率は何%で~、という感じで計画を立てていきます。
もちろんリスティング広告だけではなく他の広告媒体も共通して言えるのだと思いますが、広告はやってみなければどういう結果が出てくるかわかりません。
コンバージョン率を0.5%と、自分では低めに見込んだつもりでも実際にリスティング広告を運用してみたらそれを下回ってしまったとかそういうことも十分に考えられます。
ただこの計画を立てておくことで、どの部分がどれくらい計画の数値より下回っているというようなことをハッキリと認識する事が出来るので、その後の改善点や改善の優先順位が明確になります。
またそれぞれの数値がどの数値と繋がっているのかという事も認識できるため、改善の先を見通すことも出来るようになりますので、リスティング広告を開始する際はぜひ計画を立ててからはじめることをおすすめします。
株式会社アイエムシー 大塚雅智