競合他社と戦わないで済む場所を探す
リスティング広告は競合他社の広告も同時に表示され、ある意味、他社との競争でもありますので、他社のことは意識せざるを得ませんよね。
業種によっては、以前に比べるとクリック単価も高騰してきてやりづらくなってきている、難しくなったなどという声も聞かれるようになりました。
「自分がやり始めたころは競合他社なんていなくて入れ食い状態だったよ」なんて、昔を懐かしむ広告主の方もいらっしゃいますが、それであれば、”競合他社がいない、敵がいない状況を今から作る”というのも手の一つなのではないか、と思います。
実際、参入障壁の高い、リスティング広告ではあまり競合他社が出稿していない業種では、現在でもクリック単価が安くかなり効率よくコンバージョンが獲得出来ていますし、それが需要のある、さらにインターネットと相性の良い商材であればなおさらです。
敵のいない状況を作り出す、というのは、一般的には「他社が入札していないキーワードを探し出す」事を意味しますが、そればかりでもありません。
仮に同じキーワードであっても、時間帯、曜日、日にち、大型連休、デバイス、地域などでも競合他社がいない、または少ないケースというのもありますので、幅広く柔軟な発想をしていくと見つけていく事が出来るかもしれません。
もちろんこうやって書くことは簡単ですが、実際に敵のいない状況を作り出そうとするのは、とても大変なことです。
敵のいない状況を見つけるのも(考えるのも)大変ですし、見つけたところで広告のリンク先ページがそのままでは通用しないケースも多々ありますので、その場合、ランディングページやウェブサイト内のメッセージの伝え方の変更や構造を変えなけれいけないなどの実作業も発生します。
また、そこから採算ベースに持っていくためにはある意味イチから改善をしていかなければいけないこともあります。
ですが、限られた範囲やスペースの中で競合他社と顧客を取り合っているので、他社が目を向けていない、気が付いていないところで出し抜くというのも手段の一つだと思いますので、今は良くても今後の為にも考えておいたほうがよいことだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智