機会損失を生まないための予算の考え方
リスティング広告を運用していて、「月末付近に予算が消化してしまい広告が止まってしまった」なんて経験をされた方もいらっしゃると思います。
本当は広告を出稿したかったのに出すことが出来なかった、というのは非常にもったいない事ですよね。
リスティング広告は何も関係の無いところに広告を出稿するのではなく、広告主側で「ターゲットユーザーが検索しそうだな」というキーワードで、まさに検索をおこなった時に表示されますので、その時に自社の広告が出ないというのは機会損失に繋がります。
コンバージョンが取れたかもしれないのに、それが予算不足によって無くなってしまったとしたらとてももったいないですよね。
さらに、個人の方を相手にされているBtoCの場合、月末と言ったら給料日後になるわけですから、普段の日よりも購買意欲が高まっている時期かもしれません。
普段よりもコンバージョン率が高まる時期かもしれませんので、月末付近に広告費が無くなってしまうというのは出来る限り避けたいところだと思います。
これは1日の予算でも同じ事が言えますよね。
1日の予算を早めに使い切ってしまい夜間、いつも広告が表示されていないような状態であったら、同じように機会損失が発生しています。
ネットショップなどのECサイトでは夜間にコンバージョン率が上がるとも言われていますので、この時間帯に広告が表示されないというのは正直イタイですよね。
この月末付近の予算不足や1日の予算不足について、ただ単に自社の広告が表示されていないからもったいない、という事ともう一つ、「競合他社も同じような状況になっているかもしれない」と考えると、ダブルでもったいない気がします。
普段多数の競合他社と戦っている広告主の方は、月末付近や1日の終わりに広告が出せていれば競合他社が減っている分、それだけ普段よりも戦いやすい状況になっているとも考えられます。
そういった状況を、自分の予算不足のせいで逃してしまうというのも非常にもったいないですよね。
「月末とか1日の終わりって本当に競合他社が減っているの?」と思われる方は、日別レポートや時間帯別レポートの掲載順位を確認してみると良いかもしれません。
そこで、他に何か施策をしていないのに自社の広告の掲載順位が上がっていれば、競合他社が減っているのでは?と考える事も出来ます。
予算不足を解消する方法については、不足しないように予算を付けるというのがベストですが、そうも言ってられない事も多いと思いますので、入札しているキーワードをもう少し絞り込んだり、予算に対して適正な設定にする事が大切です。
また、全てに対して予算不足を解消するのではなく、コンバージョンの取れる”重点ワード”のみ別予算を付けるなど工夫してみてもよいかもしれません。
予算の使い方、予算配分というのはリスティング広告では結構重要な考え方ですので、予算不足についても一度考えてみると良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智