効果測定をするのに必要な様子見期間は?
リスティング広告は始める前のプランだったり、アカウントの作りだったりするところもすごく大事なのですが、運用開始後の改善作業はもっともっと大事です。
そもそもリスティング広告開始前の準備というのは、ターゲットの選定や広告の方向性を決めるという事はもちろんですが、この運用開始後の改善作業をより改善しやすく、良い悪いの判断をしやすくするための作業だと言っても間違いではありません。
しっかりと準備をしてアカウントを構築し、リスティング広告をスタートさせてからある程度の期間様子を見ますが、この様子を見る期間は1ヶ月なのか、2ヶ月なのか、3ヶ月なのか、と聞かれる事があります。
この様子を見るという期間については、様々な考え方があると思いますが、基本的には改善するにあたり、クリック数、コンバージョン数などの数値がある程度たまっているのであれば特に期間を設ける事はないのかと思います。
逆を言えば、1ヶ月だろうが2ヵ月だろうが3ヶ月だろうが、全然広告表示がされていない、クリックされていない、コンバージョンが発生していないという状況では前向きな数値の改善以前の問題になってしまうという事です。
そういった状況になっているのであれば問題点はそれこそ明確で、まずはどうすればクリック数を増やす事ができるのかという事になり、そのクリックされない理由は広告の表示回数(インプレッション数)にあるのか、クリック率にあるのか、それに対する施策はどれなのかと考えていく事が改善の第一歩となります。
ある程度の数を計測できているのであれば、1ヶ月と言わず2週間でも1週間でも、その計測されているデータを基に数値の改善をしていく事は可能ですし、わざわざ期間を決めて改善をしていく事は機会損失にもなりかねないので、フットワークの軽い運用を心掛けていくと良いかもしれませんね。
そのデータを見る見ない、活用するしないに関わらずデータは多いに越した事はありませんので、1週間、2週間では少し短いのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、リスティング広告の特徴でもあるスピードを生かした運用をしていくのであれば、ある程度の数値が取れている段階であれば改善施策をしていく方が良いと思います。
この「ある程度」とはどのくらい数値が出ている状態なのか?と聞かれると、一概には言えません。業種業態によっても違いますし、それこそ成果がきちんと出ていて順調であればそのままにしておくこともありますし、アカウントの数値を見ていて「もう少しここをこうすると良くなるな・・・」というような考えが出てきたら、その場で手を入れていきます。
ただ「月末と月初の比較データが欲しい」など1ヶ月を通したデータを計測したいという場合は、改善施策によって数値が変わってきますのでそういう時はおこなった施策を頭に入れておかなくてはいけませんので、注意が必要ですね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智