クリック数を増やしてパフォーマンスを改善する
リスティング広告を運用するにあたって、その目標とすべき数値はお問い合わせ完了だったりお申し込み完了という、「コンバージョン数」になると思います。
そのコンバージョン数が目標に達していなかった場合、アカウント内の様々な数値を確認し、その原因を突き止めて改善をしていかないといけませんが、十分なコンバージョン数が得られない原因の一つに「クリック数が不足している」という事もよくあることですよね。
コンバージョン数とは、クリック数×コンバージョン率となりますので、コンバージョン数を増やすための施策というのは、「クリック数を増やすか」、または「コンバージョン率を上げるか」の二つに一つになります。
コンバージョン率が十分な値にあるならば、クリック数を増やせば、その増やした分だけコンバージョン数を増えていきますので、単純と言えば単純ですよね。
このクリック数を増やす施策としては、主に以下のような施策があります。
・広告の表示回数を増やす
・クリック率を上げる
広告の表示回数(=インプレッション数)を増やせば、それに合わせてクリック数が上がっていくというのは、簡単に想像が出来ると思います。
広告の表示回数を増やすために、もし仮に何らかの原因があり広告の表示回数が制限されてしまっている場合には、その制限をはずすことがまずは先決です。
例えば予算の関係で広告の表示が抑えられる事がありますので、もしそのようになっていたら、その制限をはずすべく、1日の予算の上限を増やしたりする必要があります。
また予算の上限を上げる事が出来ないという場合には、クリック数を伸ばしたいキーワード(や広告グループやキャンペーン)に絞り込むというのも一つの手です。
コンバージョン率のよい部分のインプレッション数を増やす、コンバージョン率のよくないところは抑える(または停止する)という感じで、取捨選択すると、効率よくクリック数が増やせるかもしれません。
上記以外で、予算も十分だし広告表示に対して制限がないという場合に広告の表示回数を伸ばすには、やはりキーワードの追加を検討する必要があります。
もちろん、たくさんのインプレッション数が見込めるキーワードを追加するのもよいですが、あくまでもコンバージョンが取れるキーワード、ターゲットユーザーが検索をするキーワードを追加候補にしなければ、ただ無駄なクリックが増えただけ、というようになってしまう事もあるのでその点だけ注意しましょう。
次に、クリック率の改善によるクリック数を増やす方法です。
これは掲載順位を見直す(より上位掲載を目指す)と改善される可能性も高まります。
費用や1件あたりの獲得コストとの兼ね合いもあるので、ただ単に上位に掲載させればいいわけでもないと思いますが、もしその辺余裕があるのであれば、上位掲載する事でクリック率は改善されていきます。
またクリック率の改善で効果的なのは、やはり広告文のA/Bテストでしょうか。
広告文のA/Bテストをするにあたり、クリック率をKPIにするのはあまりよくないかもしれませんが、目的を持って広告文のA/Bテストをおこなうと、「ああ、こういう文言で反応があるのか」とか「こういう伝え方だと思ったよりも効果が無いんだな」などと、いろいろと見えてくる事があります。
以上、クリック数を増やす時の改善施策についてでしたが、リスティング広告の目的はあくまでもコンバージョン数を増やすためのものですので、クリック数を増やす際にも、ただ単に増やすのではなく、”コンバージョンに繋がるクリック数を増やす”という気持ちは忘れてはいけないと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智