結果の意味を考えると次の一手が見えてくる
リスティング広告は最初に広告配信の設定しただけではなく、広告を配信した後に出てくる結果を元に策を考えて改善をしていく事でより高い効果を得ることが出来るようになります。
最初のうちは、何もデータの無い状態から仮説を立てて施策をおこなうため、その仮説が外れてしまうという事は多々あります。
ですが、その配信結果から、「こうしたほうがいい」、「ああしたほうがいい」と施策を考えていく事で、必ず前に進むことが出来ますよね。
このように仮説を立ててその仮説に基づく施策をし、テストを繰り返すことが、リスティング広告を成功させるためには非常に大切になってくるのですが、この施策を考えていくという部分について、テストした結果の「意味を考える」という事は、改善のスピードにもかかわる、とても大切な部分です。
例えば、どういった訴求の広告文が良いのか、テストをおこなったとします。
一般的にA/Bテストと言われる(仮にA,B2つの広告文を用意し、どちらの広告文が効果的かテストをして、効果的な広告文は残し、効果の低かった広告文は停止、また別の広告文に差し替えてテストを繰り返していくもの)広告文のパフォーマンスを上げていくためのテストですが、このA/Bテストをおこなった結果、Aの広告文のほうがクリック率もコンバージョン率も良く、Bの広告文よりもパフォーマンスが良かったとします。
その結果を踏まえて、Bの広告文は停止とし、新たにCという広告文を用意し、またAの広告文とCの広告文の2つをテストしていこうとします。
上記の手順で全く問題はないのですが、この時に「なぜAの広告文がパフォーマンスが良く、Bがダメだったのか」を考えておくと、より有効な改善をしていく事が出来ます。
例えば、Aは商品に訴求している広告文で、Bは価格に訴求している広告文だとしたら、ターゲットユーザーは価格よりも商品力について魅力に感じているのではないだろうか?と考えていく事も出来ます。
このように、良い結果にしろ、悪い結果にしろ「なぜこの結果が出たのか」という意味を考える事で、新しく作るCという広告文にも、その結果を反映させていく事が出来ますよね。
またこの考え方は広告文のA/Bテストに限らず、様々な場面で活用する事が出来ます。
なぜこの時間帯はコンバージョン率が上がるのか、なぜスマートフォンユーザーではコンバージョン率が低いのか、など、その結果をただ受け止めるのではなく、「なぜこのような結果が出たのか?」という事を常に考えていくと、改善のスピードも早くなりますし、より早い段階で成功に近づけるのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智