コンバージョン数以外でKPIを設定して改善をしていく
リスティング広告は運用型の広告と言われていますよね。
最初にキーワードを選定し、広告文を作り、広告のリンク先ページを決め、そのほかターゲティングの設定をおこない広告をスタートさせていきますが、そこで終わりというわけではありません。
そのあと、広告の配信結果や広告の効果など、きちんと効果測定をして、色々と施策を繰り返していく事で、効果を改善をしていく事が出来る広告です。
リスティング広告の効果の指標として、「コンバージョン数」だったり「1件あたりの獲得コスト」などがありますよね。
コンバージョン数とは一般的に”購入完了”や”お問い合わせ完了”など、こちら側でゴールと設定している部分まで到達した数のことで、1件あたりの獲得コストとは、その”ゴール1件あたりにかかった広告費”のことで、コンバージョンを獲得しやすいキーワードに広告費を集中投下していく事で、この1件あたりの獲得コストは下げていく事が出来ますよね。
そのため、コンバージョンをきちんと設定し、そのデータを取っていく事はリスティング広告の成果を上げていくためには、なくてはならない非常に重要なものなのですが、サービスや商材、または広告予算などにもよって、月間のコンバージョン数ってだいぶ変わってきますよね。
月に何十件、何百件とコンバージョンが獲得出来ているのであれば、効果的なキーワードとそうではないキーワードがハッキリ見えてくるので、最適化しやすいですが、中にはひと月のコンバージョン数が1件、2件なんていうものもあります。
少ない数でも1件で何百万、何千万と利益が出るものもありますので、”数が少ないからダメだ”という事はありませんが、サンプル数が少ないとキーワードやターゲティング設定の良し悪しの判断がしづらくなるのも事実です。
そういった、コンバージョンの絶対数が少ないビジネスでの改善策を考えるとき、”ゴールなどのコンバージョン以外での効果測定”で最適化すべきかどうかの判断をするという手があります。
例えば、直帰してしまう人は関心があまり高くない、もしくはあまり相性が良くないと考えたならば、直帰率の高いキーワードを外してしまう、だとか、PV数3ページ以下のユーザー(キーワード)は外していくだとか、滞在時間30秒以内のユーザーは外すだとか。
または、ゴールページとは別のページにコンバージョンを設定し、そのコンバージョン数から最適化をおこなっていくだとか。
色々と考えていく事は出来ますよね。
もちろんこの方法で最適化をおこなっていったが、成果が上がらなかったなどという当初の目論見から外れることはあるのかもしれませんが、それを言ったら、普通にコンバージョンがたくさん獲れるサービスや商材であっても、読みが外れることなんかよくあることですからね。
コンバージョン数が少ないサービスや商材を扱っているときに、「数が少ないから」と改善が進まないのであれば、上記の方法を試してみても良いのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智