本物のターゲットユーザーを見つける
リスティング広告ではターゲティングが非常に重要で、いかに「ターゲットユーザーにウェブサイトへ来訪してもらうか」という事を意識して、キーワード選定やターゲティングの設定などをおこなっていきますよね。
「キーワードを選定する」という作業一つ取ってみても、そのキーワードの前後の組み合わせだったり、部分一致、完全一致などの”マッチタイプの設定”、ターゲットではないユーザーを除外するための”除外キーワードの設定”、”デバイスごとのキーワードの違いやその設定”、キーワードごとに紐付ける”広告文の設定”など、やらなければいけません。
またキャンペーンでのターゲティング設定では、地域別、時間帯や曜日別の配信設定やその入札価格の調整率なども設定する事もありますので、こうやって改めて挙げてみると、ターゲットユーザーに来訪してもらうためにやらなければいけない事というのは、結構いろいろとありますね。
しかし、そこまでいろいろと考え抜いて設定をしても、現実的には”ウェブサイトに来訪したユーザーの大半はコンバージョンせずに離脱”をしていってしまいます。
コンバージョン率が1%なら100人中99人は離脱してしまっていますし、仮にコンバージョン率10%だったとしても、100人中90人は離脱しているという事になりますよね。
上記のターゲティング設定をきちんとした上でも、9割以上のユーザーが離脱してしまっているという事を考えると、やはり「コンバージョンするユーザーと、離脱するユーザーは違う」という事を認識する必要があるのではないかと思います。
「コンバージョンをしたユーザーは検索する前に何を考え、どんな思いで検索をしたのか」、「ウェブサイトに訪問をした後に、何を感じて何を見て(読んで)お問い合わせをしたのか」といった事を一つ一つ考えていくと、ウェブサイトに誘導したターゲットユーザーの中から”本物のターゲットユーザー”を見つけることが出来るかもしれません。
もし”本物のターゲットユーザー”を見つけることが出来たとしたら、またキーワード選定やターゲティング設定、広告のリンク先ページでの伝え方などを、その真のターゲットユーザーに合わせたものにしていけば、今まで以上の成果は見込めるのではないかと思います。
この「本物のターゲットユーザー」を探す方法というのは、コンバージョンデータを一つ一つ検証し、仮説を立てていくしかありません。
また社内の人たちと、場合によっては社外の人たちとディスカッションをしつつ仮説を立てていく事もすごく大切なことだと思います。
すごく時間も手間もかかりますが、本物のターゲットユーザーを探すためには、それくらいの労力は掛けていかなければいけないですよね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智