広告費がかからない=成果が全く上がらない
リスティング広告を導入する時などキーワードを出してみて、キーワードツールなどでインプレッション数や見込みクリック数、クリック単価などを確認し、その後の運用の参考にする方もいらっしゃると思います。
yahoo!、googleのキーワードツールには今までの検索実績がない、または少ないキーワードの数値は出てこないので2語、3語の複合キーワードだけで予測を出してみると、数値が全然だなぁ……なんてことはよくあります。
そんな予測が出たときに「あんまり広告費がかからなそうだ!ラッキー!」などと考える方もいるかもしれませんけど、これはハッキリ言って見当違いです。
特に他の広告媒体からリスティング広告に切り替えようとしている場合や、今まで使っていたマーケティング費用の一部をリスティング広告に使おうと思っている場合など、「広告を出そう!」というくらいですから、広告費を使ってそれ以上のリターンを得る事を目的にしなくてはいけないはずなのに、なぜだか費用の部分をコストと考えてしまい(←これ自体間違いではないんですけど)広告費を抑えることが出来そうだと思ってしまうようです。
リスティング広告はクリック課金型の広告なので、クリックが発生しなければ広告費はかかりません。
予測数値を出してみた時に検索数が少ない、広告の表示回数が少ないという事は、結果としてクリック数も少ないという事になり、確かに広告費は安く済むのかもしれませんが、クリックされなければリスティング広告経由でのお申し込みもお問い合わせももちろん来ません。
もちろんただクリック数を増やせと言っている訳ではありません。
「ウチの業界はニッチだから」、「商圏が狭いから」という理由で、当初予定していたキーワードでは、あまり検索するユーザーがいないためクリックされないという事もありますし、そういう場合に無理に広げろということではありません。
ただ、もし別の切り口からユーザーへのアプローチが出来るようなキーワードがあれば、そういう部分から攻めていくことも考えることができます。
ストレートなキーワードではなく、例えばコチラからその商品の用途を提案できるようなユーザー層であったり、その商品を手に取ることで得られるメリットが同じような商品があるのであれば、そういう部分にもアプローチすることが出来ます。
そういった場合、ただキーワード+広告文だけではなかなか成果をあげることができないこともあると思いますが、そのユーザーに向けたメッセージを書いた広告のリンク先を用意するなど色々と顧客を広げていく可能性はあると思います。
リスティング広告はクリック課金型なので、クリックされなければ広告費はかかりません。
ただ広告費がかからないということ=広告の成果は全く上がらないということです。
広告費を削減する、という事は大事なことかもしれませんが、「何のためにリスティング広告を出すのか」を忘れてはいけないと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智