幅広く訴求するよりもピンポイントで狙っていく
「誰にでも響くようなウェブサイトを作ってはいけない、誰にでも響くようなウェブサイトなんてそもそも無い。」
ウェブサイトを作る時、よく上記のような事を言われる事がありますよね。
簡単に言うとターゲットを絞って訴求をしないといけないという事になると思いますが、これはリスティング広告を運用する際にもあてはまる言葉でもあります。
例えばキーワード選定。
「広告なんだから、幅広くたくさんの人に訴求をしたい!」という気持ちはものすごくよくわかるのですが、キーワード広告というものは例外はあれど基本的には広く訴求という目的では使用しません。
「商品を購入してくれるユーザーはどんなキーワードで検索をするのか」、「お問い合わせをするユーザーはどんなキーワードで検索をするのか」と、ここを重点的に考えていきます。
“商品やサービスを購入してくれるユーザーが検索するキーワード”なので、ビッグワード単体で、と考える可能性は低いですよね。
ビッグワードは広くユーザーを拾えるかもしれませんが、購買意欲が必ずしも高いとは言えません。
ビッグワードのような検索意図の広いキーワードは、まずは捨てて、あくまでも”商品を購入してくれるユーザー”に好かれる為のキーワードを探していく、という事がうまくリスティング広告を運用していくコツでもあります。
また、広告文を作成する段階でも同じことが言えます。
“広く浅く”と、クリックを拾う事を考えるのではなく、10人中9人に無視されても10人中1人にだけ、心にグサッと響くような広告文、さらにその1人がアクションまで起こしてもらえるのであれば、それがベストだと思います。
万人にウケようとする広告文ではなく、大多数に嫌われても、見向きされなくても、たった1人に大好き(コンバージョン)になってもらえるような広告文がある意味理想です。
ユーザーに興味を持ってもらう事が悪い事ではありませんが、万人に興味を持ってもらって、たくさんの人にクリックされてもコンバージョンにならなければ意味がありません。
費用対効果的に考えれば、理想中の理想は「コンバージョンするユーザーだけがクリックする事」ですので、その為にコンバージョンをするユーザーはどんな人なのか?どんな言葉で伝えればピンときてもらえるのか?と考えていく事が大切です。
キーワードの選定も広告文作りも、そのほかのターゲティング設定もすべて言えますが、もちろんやってみなければわからない部分はかなりあると思いますが、「誰かに好かれたいのなら、誰かに嫌われないといけない」という気持ちがリスティング広告には必要なのかなと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智