ミスマッチを減らすことがユーザーにも広告主にも有益になる
リスティング広告は予算の設定や細かなターゲティング設定など、設定をしなければいけない部分はたくさんあります。
ですが基本的なところで言うとキーワード、広告文、そして広告のリンク先URLの3つの設定は非常に大切です。
「キーワードを選んで、広告文を作って、その広告文にランディングページのURLを設定するんでしょ!?そんなの知ってるよ!」とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、「きちんと設定する」という事が非常に重要です。
例えば引っ越しを考え家を借りようと思った時に、検索エンジンで「賃貸物件」を検索したにも関わらず、中古マンションの物件が出てきてしまったとか。
目黒区で物件を探しているのに違う地域を専門に扱っている不動産屋さんのウェブサイトに辿りついてしまったとか。
普段検索をしている皆さんであれば少なからずそういった経験をされた事があると思いますが、これはまさに「きちんと設定していなかった」ために起こってしまったことであり、実際こういったミスマッチが非常に多いのも現状としてあります。
この例では検索ユーザー側からの視点でしたが、広告主からしてもターゲットではないユーザーにクリックされる可能性がある訳ですから、そうなってしまえば広告費が無駄になってしまうため、こういったことは極力防ぎたいところです。
なぜこのようなことが起こってしまうのかというと、理由は様々あると思いますが、原因としてはキーワードをきちんと設定されていなかったり、広告グループ分けが適切でなかったりというのが多いのではないかと思います。
リスティング広告で広告を出す際キーワードを決めていきますが、そのキーワードを設定する時に「検索されたキーワードに対して、どの範囲まで広告を掲載するか」というのを「マッチタイプ」で決めていきます。
デフォルトの状態の「部分一致」だと、設定したキーワードはもちろん、部分的に一致している検索キーワードや関連するキーワードなど、1つのキーワードの設定で幅広く広告を表示させる事が出来るという利点があります。
ただ幅広く広告が表示される為、ターゲットではないユーザーに対しても広告が表示されクリックされてしまう事もあります。
それがまさに先程の例で言ったミスマッチの原因となっているものです。
このミスマッチを防ぐために、マッチタイプを部分一致にするのではなく、完全一致、フレーズ一致、絞り込み部分一致など、有効に使い分けることをしていく事が大切ですし、部分一致でキーワードを設定する場合には「除外キーワード」の設定は必須と言える作業です。
設定したキーワードに合わせた広告文を作る事も無駄なクリックを防ぐ手段の一つですよね。
例えば部分一致で設定した場合(その他のマッチタイプであったとしても、ですが)、自社で提供しているサービスや商品を的確に広告文で表現する事で無駄なクリックを防ぐ事が出来ます。
「広告グループを分け」とは、1つの広告グループにたくさんのキーワードを入れておくのではなく、関連するごく近いキーワードのみを同じ広告グループとして設定し、そういった広告グループを複数作り、それぞれに広告文と広告のリンク先ページを設定する方法です。
検索するキーワードが違えば、求めているものも探しているものも違う場合が多いと思います。
その違ったものを探しているユーザーに対して、それぞれに同じ広告文を表示させることはミスマッチの原因となりますよね。
1つの広告グループに対して、1キーワードだけ設定するやり方もありますが、これもこういったミスマッチを防ぐための一つの方法です。
このように、リスティング広告はキーワードと広告文、広告のリンク先ページのURLを設定すれば簡単に広告を出す事は出来ますが、広告を出す事が目的なのではなく、広告を使って売上を上げていく事が大切です。
リスティング広告で売上を上げていくためには、ターゲットではないユーザーからの無駄なクリックは極力減らさなければいけませんが、きちんと設定すればミスマッチは防ぐ事が出来ますので、キーワード、広告文、ランディングページは”きちんと”設定しましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智