ここからさらにもう一歩の改善方法を考える

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: パーマリンク

リスティング広告で限られた予算内で成果を最大限に出そうと思ったなら、費用対効果の高い部分へ予算を集中投下する事がもっとも成果の上げやすい方法だと思います。

キャンペーンごとや広告グループごと、キーワードごとといった具合に効果を測定し、より効果の高いと思われる部分に予算を集中投下し、あまり効果的ではない部分は停止にしていくという方法で改善をおこなうと、より費用対効果の高いリスティング広告の運用が出来ますよね。

このように無駄な所は省いていき伸ばせるところは伸ばした、という改善をおこなった結果、目標の1件あたりの獲得コストに達していなかったとしても、ある程度の改善は出来たし、もう打ち手が無いからと改善作業を止めてしまう方もいらっしゃいますが、それだと非常にもったいない事になる場合もあります。

まだ伸びしろはないのか?まだ改善する手段はないのか?という所から再度考えていくと前に進むための施策が浮かんでくる事もあります。

先程の例で言えば、効果の高いと思われるキーワードに広告費を集中投下し、掲載順位やクリック単価の調整をすることで1件あたりの獲得コストをある程度下げる事が出来ます。

その後さらに1件あたりの獲得コストを下げていきたいと思うならば、例えばコンバージョン率の高い時間帯であったり、地域であったり、曜日、デバイスなどを探し、そこから広告配信を絞り込んでいくことでアカウント全体のコンバージョン率を上げることが出来、結果として1件あたりの獲得コストを下げていく事が出来ます。

Yahoo!でもGoogleでも、広告の配信地域を詳細に指定することが出来るようになっていますし、曜日配信や時間配信など、広告の配信スケジュールもあらかじめ指定しておくことが出来ます。

またキーワードのマッチタイプを部分一致などで設定している場合には、検索クエリを確認し実際にコンバージョンになっている/コンバージョン率の高い検索語句、コンバージョンになっていない/コンバージョン率の低い検索語句を確認して必要に応じてマッチタイプの変更や除外キーワードの設定/追加をしていくことも、費用対効果の改善に繋がります。

この他には広告文の見直しをすることで費用対効果の改善をしていく事が出来ます。

広告文の変更はコンバージョン率にあまり影響を与えないと思っている方もいらっしゃいますが、実際には広告文を変えることでコンバージョン率が改善される事もよくあります。

自社の商品やサービス、検索するユーザー、入札しているキーワード、広告のリンク先ページ、競合他社を再度確認し、広告文を変更していくという作業も費用対効果の改善に繋がりますよね。

こうして考えていくと、効果の高いキーワードに広告費を集中投下していく事以外にも、1件あたりの獲得コストを下げて、費用対効果を改善していく方法は様々ありますよね。

1件あたりの獲得コストを下げていく事は、リスティング広告を運用する上ではもちろん重要な事ではありますが、絞りすぎてしまうと獲得コストは下げられても数が取れなくなる恐れがあります。

また、今は良いかもしれませんが、1件あたりの獲得コストやコンバージョン率は競合他社の出稿状況によっても変わりますので、短期的な施策というのであれば良いのかもしれませんが、中長期的に見ると、あまり一つに集中するのは得策ではない場合もありますので、その点意識して注意しておきましょう。

リスティング広告では、新しい機能もどんどん追加され、それに合わせて打ち手も増やしていく事が出来ますので、そういった情報は常に仕入れておく事も大切な事なのかもしれませんね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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