伝え方を顧客目線で考える
いつも、リスティング広告を運用する際、「なぜリスティング広告を導入しているのか」を忘れてはいけないとこのコラムで書いたり、セミナーで話したりしていますが、多分皆さんは「そんな事はわかってるよ」とお思いになられていると思います。
リスティング広告を運用し、最適化をしていく中で、「クリック単価を下げなければいけない」とか「インプレッション数をもっと増やさなければいけない」とか、「なぜリスティング広告を導入しているのか」をきちんと考えた中で、そのような施策をおこなっているなら良いですが、ただなんとなくクリック単価が高めだから、他のキーワードよりも高めだから「クリック単価を下げなければいけない」と言っているのであれば、それは既に「なぜリスティング広告を導入しているのか」を忘れてしまっている証拠です。
元々、クリック単価を下げるためにリスティング広告を運用しているわけでもないですし、低単価でクリック数を増やすためにリスティング広告をやっているわけではありません。
広告費という「投資」をおこなっている以上、利益、もしくはこれから利益となり得るようなリターンを獲得するためにリスティング広告を導入しているのだと思いますので、その基本的な考え方に合わせて施策を考えていかなければいけません。
これはあたり前のことですが、またさらにあたり前の事を言えば、ニーズがない商品やサービスはいくらリスティング広告をやったところで売れません。
ただ、現実に実店舗でもテレアポでも、リスティング広告以外で自社の商品やサービスが売れているというのであれば、それは少なからずニーズがあるという事なんだと思います。
それでもリスティング広告で売れないというのは伝え方に問題があるのかもしれませんね。
たまに「ウチの商品はネットとの相性が悪いからね」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、私は、それはやり方の問題なんじゃないかな?と思います。要は「伝え方」です。
コンバージョン率を改善していこうと思ったときに、手段として様々な施策があると思いますが、その一つにこの「伝え方を見直す」というのも考えてみてください。
この伝え方を考える上で一番大切なのは、顧客目線で考える事です。
顧客が何を考えて、何を欲しがっているのか、顧客の優先順位は何なのかという所から伝え方を考え直すだけで、自社の目指すべき方向性が少し変わってくるかもしれません。
こうやって言うのは簡単な事ですが、「顧客目線で考える」事は非常に難しく、時間がかかります。
一人で考えるのではなく、大人数で
・自社で売っている商品やサービスは何なのか
・ターゲットはどんな気持ちで検索する(探し物をする)のか
を、考えていくと、「何を伝えなければいけなかったのか」が見えてくるかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智