“改善ありき”の広告運用法
過去リスティング広告を導入する前に一度少額で試しに導入してみたという方も多いと思います。
リスティング広告は広告費を出稿する側でコントロールする事ができるので、本格的に導入する前に試しにやってみて、今後、成果が期待できるのかどうかを実際に感覚として確認してみる事は良い事だと思います。
リスティング広告に求めている期待値は人それぞれ違うと思うので、仮に同じようなパフォーマンスであったとしても、それを「良い」と判断する人もいれば「悪い」と判断する人もいると思いますが、リスティング広告を運用する上で一番大事なことは改善していく事なので、良い結果、悪い結果にかかわらず、まずはお試し導入した際に出てきた結果を客観的に眺めてみて、どこをどうすれば数値が改善されるのかを考える必要があります。
もし少額で試してみた結果リスティング広告から1件でも反響があったというのであれば、それを伸ばすためにはどうすればよいのか、例えば予算を2倍にしたら単純に反響も2倍になるのだろうか、ただ今のままだと費用対効果が合わないから広告費は2倍でも反響数は3倍にするためにはどうしたらよいのか、クリック単価を抑えて広告予算内でクリック数を上げるのか、それともお問い合わせ率を上げるために無駄なクリックはなかったのかどうか、効果の高いキーワードはどれだったのか……、と考え、それにあわせた施策を繰り返していく事で改善されていきます。
同じように少額で試してみたが、反響が1件もなかった……という場合「リスティング広告を5万円使ってみたけど、なんにも反響がなかったからウチの商売とは合わないや」と考えるよりも先に、なぜ反響にならなかったのかを考察する事が必要です。
キーワード選びは適切だったのか、こちら側が意図としていないキーワードでクリックされていたのではないか、きちんとターゲットに向けた広告文にしていたのか、広告のリンク先ページは適切だったのかどうか、など一つ一つ確認していき問題点を見つけることが出来れば、今後反響が獲れるように改善できる可能性は高くなりますよね。
リスティング広告は改善して育てていく広告です。
改善した施策はその場で反映され、また新たな設定での広告がスタートされるので「改善ありき」という考え方で運用していくことが大切ですし、そういう意味では他の広告媒体とも性質がだいぶ違うものなのかなと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智