ニュートラルな状態から可能性を考える
リスティング広告を運用されている方の中には、クリック単価が高いからという理由だけでビッグワードを入札をしない方もいらっしゃいますよね。
業界によっては、クリック単価が数百円~1000円を超えるものもあったりするので、キーワードツールなどでクリック単価の予測数値を見てみた時に、その値があまりに高いと「こんなに高いのか……」と躊躇してしまう気持ちはよくわかります。
一般的にクリック単価の高いキーワードというのは競合他社にも人気があり、上位に掲載させたいキーワードでもあります。
人気があるということは掛けた費用以上のリターンがあるというようにも考えられますので、ただ”クリック単価が高い”とか”ビッグワードだから”という理由だけでそれらのキーワードを無視するのはちょっともったいないかもしれません。
例えばですが、クリック単価が500円のキーワードと100円のキーワードがあったとします。
クリック単価が500円のキーワードのコンバージョン率が10%、100円のキーワードが1%だとしたら、500円のキーワードは100クリックで10件のコンバージョン、1件あたりの獲得コストは5,000円になります。
一方、100円のキーワードは100クリックで1件のコンバージョンなので、1件あたりの獲得コストは10,000円ですよね。
費用対効果が合っているという前提ではありますが、このようにして考えると、どちらのキーワードを設定していったらよいかは一目瞭然です。
これは極端な例ですし、そもそもやってみないとわからないというところに難しさがあるわけなのですが、一般的には検索数の多いビッグワードは母数が多い分コンバージョンの数も多く取ることが出来ますし、母数が多いほうが改善もし易いと考える事も出来ます。
状況によって変わりますのでクリック単価の高いキーワードを狙っていけ!とか、ビッグワードを中心に入札しろ!なんて事を言うつもりはありません。
ですが変な先入観だけでクリック単価の高いキーワードやビッグワードを毛嫌いする方がいるのも事実で、そういう方の話を聞くとちょっともったいないな、と日頃から思っているので、変な先入観や思い込みはまずは捨てて、ニュートラルな状態から、可能性を考えていくのもよいのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智