広告文での差別化を考える
リスティング広告は検索したユーザーに対して、基本的には自由に広告文を作り、見せていく事が出来る広告です。
それ故、ユーザーの反応が良いものはどれなのかと色々な広告文を作り、テストを繰り返していきますが、この広告文を作る上で注意しなくてはいけない点として競合他社の存在があります。
当たり前の話ですが検索してみてわかる通り、検索結果画面には自社の広告以外にも競合他社の広告が表示され、ユーザーはこの中から瞬時に比較検討しクリックするかどうかを決めています。
なので一斉に表示された広告の中から、まずはクリックをしてもらう為に競合他社との差別化を図らなければいけません。
・自社の商品やサービスが優れている点、訴求ポイントと考えている点は競合他社よりも優れているのかどうか
例えば、自社の商品やサービスについて価格で勝負したい/出来ると考えている場合、競合他社の価格と比較して優れているのかどうかを確認しなくてはいけません。
もし自社の商品を価格で訴求したい為に通常よりは割安の「10,000円」という文言を広告文に入れたとしても、競合他社がそれよりも安い金額で広告文を作っていたら、そのキーワードで検索したユーザーは他社へ流れていくと思います。
このような時には、価格で訴求するのではなく他のサービス面での差別化を図っていく必要があります。
こういった例の他にも、例えば「早さ」とか「対応力」というようなものも、競合他社と訴求するポイントが同じであればその「早さ」や「対応力」を言い換えて、ただ「早いですよ」ではなく「最短○○分」というように表現していく事が必要になってきます。
・その訴求ポイントはユーザーから見て本当に有益かどうか
差別化を図るあまりニーズのない事を訴求ポイントにしてしまっては、もちろんですがクリックされませんし、選ばれません。
全く興味がなく、使い方もよくわからないものを「オマケとして付けますよ!」と言われても買う気は起きませんよね。
これはランディングページでの表現の仕方、または売っている商品やサービス自体にも同じ事が言えると思いますが、ユーザーが望んでいない事やものを前面に打ち出しても失敗は目に見えていますから、競合他社との差別化を考える時には、きちんとユーザーのニーズは何なのかという部分も合わせて考えていく必要があります。
広告文を作っていく作業は本当に大変ですし、どういった広告文が良いのかを判断するのはハッキリ言ってテストを繰り返していく事しかありませんが、様々な視点から差別化された広告文を作っていく事はパフォーマンスをあげる上では必須なのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智