時間軸に着目してアカウントの改善をする
リスティング広告では広告の配信結果から広告の成果に関する部分まで確認する事が出来ますよね。
またアクセス解析の数値と合わせれば、誘導したターゲットユーザーがウェブサイト内でどのような動きをしてどのような反応があったのか、というところまで確認していく事が出来ます。
リスティング広告での効果を測定する時には、広告の表示回数やクリック数からコンバージョン数、コンバージョン率、1件あたりの獲得コストなどをキャンペーン単位、広告グループ単位、キーワード単位、広告文単位などと確認すると思いますが、それらのデータを”時間軸”で割ってみると、また違った視点で広告の配信結果を見ていく事が出来ます。
この時間軸での効果測定をする際に一番一般的な時間軸は「日にち」かもしれませんね。
1カ月単位や1週間単位で効果測定をしている場合でも、日別のレポートは確認する事も多いと思いますのでこのレポートは確認している人も多いと思います。
日別以外には時間帯レポート。
24時間常に広告を配信している場合でも、時間帯によって効果的な時間帯もあれば、そうでない時間帯も存在します。
またアカウント全体ではなく、特定のキャンペーンや広告グループ、キーワードに対して時間別のパフォーマンスを確認し、それらを比較してみると、また今まで気が付かなかったことが見えてくることもあります。
他には計測期間を延ばし「月単位のパフォーマンス」を確認する事も時間軸で効果測定をする一つの方法ですよね。
1年間と区切って、12ヶ月を月ごとに比較するのもよいですが、もっとデータのある場合には、2年分のデータを月別で並べ、「前年同月との比較」や「季節ごとのトレンド」などを確認するのも、良いと思います。
上記のような時間軸での効果測定をする場合、「効率よくコンバージョンの獲れているところに、予算を集中して……」と改善をしていく事も良いかもしれませんが、一番役立つデータは「ユーザーの行動を把握する事が出来る」という点です。
月ごとのデータであれば、「年間この時期は動きが鈍くなる」、「この時期はボーナス時期だからユーザーがよく動く」など、ターゲットユーザーの生活に対して仮説を立てながら検証する事が出来ます。
同じように、時間別のレポートであれば、24時間のうちのコンバージョン率の変化や広告の表示回数、クリック数などの変化も、ターゲットユーザーの生活を数字から想像する事が出来たりもしますよね。
時間軸で区切ってみると、いろいろと見えなかったものが見えてきたり、自分が考えていた想定とはちょっと違ったな、といった発見がありますので、ぜひやってみるといいと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智