目で確認して伝わる広告文を作る
リスティング広告の運用を一人でやっている方であれば、こんな問題は起こらないと思いますが、複数チームで運用をしていたり、運用の作業自体は一人だけれども、何かしら変更をする時には上司の了解をもらわなければいけない場合などに、新しい広告文を作る際、「ちょっといま作った広告文、声に出して読んでみて」と言って、目を瞑っちゃうような方がたまにいらっしゃいますよね。
いろいろと議論をする場で、意見を出し合って決めるのは良い事だと思いますが、意見を出し合った結果、この広告文にしようか、という段階で、広告文を声を出して読み、決めるというのはあまり良い事だとは思いません。
理由は明確で、「検索をするターゲットユーザーは広告文を”音”で聞いているのではなく、あくまでも”文章”として読むから」です。
ターゲットユーザーは実際に広告文を目からの情報として受け取り、クリックするのかしないのかアクションを決めていきます。
「声に出して広告文を聞いたって、目で読んだって同じ事書いてあるんだから一緒だろ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ意味、同じ言葉だったとしても、文字が変わることがありますよね。
例えば、漢字/ひらがな/カタカナなど。
漢字を使うのか、ひらがなを使うのか、それともカタカナを使うのかなどでも受け取る側の印象がだいぶ違いますし、広告文の中に料金を入れる場合でも、「3000円(税込)」とするのか、「3千円(税込)」とするのか、「三千円(税込)」とするのかでも、だいぶ変わってきますよね。
漢字でもひらがなでもカタカナでも数字でも、声に出して読んでしまえば全て同じになりますが、文字は変わりますし、文字が変わると、その印象も若干変わってきます。
また、広告文は文字数の制限がされていますが、設定したらそれが全て表示されるというわけではなく、省略されて表示されるケースもあるので、必ず伝えないといけないフレーズはどこに入れるべきかという事を考えなければいけません。
なので、そういった意味でも広告文を「目で見て確認する」というのは非常に大切なことなのではないかなと思います。
もちろん議論中はあれこれと声に出してブレストしながら案を出していったほうが、議論も活発になりますし、いろいろとアイデアも出てくると思いますので、それはすごく良い事だと思います。
ですが実際に広告文として完成させていくときや、実際に広告文を設定する時など最終的にはきちんと文字の広告文にして確認するようにしましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智