ターゲットをしっかりと思い描くことが大切
リスティング広告をこれから導入し、運用していきたいという方から「リスティング広告を始める時には、何を一番最初にやらなければいけないですか?」というご質問をいただく事があります。
リスティング広告は、比較的簡単に始める事が出来る広告なので、最初はあまり考えもせずに始めてしまう方も多かったと思いますが、社内で新しく導入するリスティング広告の運用を任された場合などには、”そんな簡単にスタートできない”というように慎重になっている方もいらっしゃいますよね。
多分、そういった方が上記のような質問をされているのだと思います。
リスティング広告は検索キーワードに合わせて表示される広告なので、まずはどんなキーワードで広告を表示させたいのかというキーワード選びから始めなければいけないのか?、お客様によりクリックしてもらうための広告文を作らなければいけないのか?など、色々と悩む方もいらっしゃると思います。
もちろん広告のリンク先であるウェブサイトは、今日作り始めてすぐ出来上がるというものでもありませんので、あらかじめ用意しておかなければいけない訳ですが、リスティング広告を導入する際、まず一番初めにやらなければいけない事はキーワード選定でも広告文作りでもありませんよね。
まずは”誰に見てもらいたいのか”という「ターゲットをしっかりと思い描く」という事から始めなければいけません。
キーワードを選定するにしても、広告文を作るにしても、そのほかリスティング広告の設定をする際にも必ず、「ターゲットは誰なのか」という所から考えていく必要があります。
逆を言えば、ターゲットが定まっていなければリスティング広告のアカウントを作っていく事が出来ませんし、ターゲットをあやふやな感じにしてしまったら、集客の効果が落ちてしまう可能性もかなり高くなります。
なので、「ターゲットをしっかりと思い描く」という事はリスティング広告を運用するにあたっては非常に重要な考え方です。
よく、「買ってくれる人だったら誰でもいいよ」とおっしゃる方もいらっしゃいますよね。
確かに、買ってくれて自社の売り上げに貢献してくれるんだったら、男だろうが女だろうが、子供だろうが大人だろうが関係ない、という風に考える方もいらっしゃいます。
駅前でチラシを配るだとか、1件1件家を訪問して販売するというように、コチラからアプローチしていくような広告手法や営業手法だったなら、まだわからなくもないですが(よくはないですが)、リスティング広告はお客様(ユーザー)からアクションを起こしてもらい、その先に広告を用意しておくというイメージのものです。
まずはお客様からアクションを起こしてもらわなければいけないため、お客様(=ターゲット)が、どこの誰で、商品や商材をほしいと思ったときに、なぜ欲しいと思っているのかを考え、どんなキーワードで検索をするのかをしっかり把握しておく必要があります。
これはキーワードを選定する作業だけで必要だというのではなく、広告文を考える上でも非常に重要ですし広告のリンク先ページで伝えるメッセージを考えるのでも、同じように重要です。
なので、まずは”ターゲットをしっかりと思い描き、扱っている商品や商材はどういう時に、どんなタイミングで検索されるのかというものをキーワードに落とし込み、そのキーワードに合わせて、共感してもらえそうな、期待感を持ってもらえそうな広告文を用意していく、リスティング広告運用の良いスタートが切れるのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智