母数を増やしてコンバージョン数を増やす

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これはすべての業種、業態で当てはまる話ではないのかもしれませんが、私の担当しているリスティング広告の中で平均クリック単価が10円~20円前後で、月に多数のコンバージョンを獲得出来ているアカウントがいくつかあります。

たくさんコンバージョンが獲れていて、それぞれに課題はあるにしろ1件あたりの獲得コストも最適化していっているため、これらのアカウントはすべて上手くいっていると言ってもよいのかと思いますが、上手くいっている要因はズバリ、「母数が多い」という事に他ならないのかなと思います。

母数とはすなわち”クリック数”のことで、そのクリック数を支える”広告の表示回数”の事でもあります。

低単価で多数のクリック数、インプレッション数を獲得しようと思ったならば、自社だけの力ではどうにもならない部分もあるため、どの業種にも、同じような状況を作る事が出来るわけではないと思いますが、低単価で多くのクリック数を獲得出来ている状態を作り出せるならば、またはいままさにその状態にあるならば、リスティング広告を使って集客や販売を成功させる確率はかなり高いのではないかと考えています。

もちろん基本的なターゲティングの設定や除外の設定、また日々の管理やメンテナンスなど、ひと通り手を掛けているわけですが、それら日々の施策が多少アバウトだったとしても、やはり低単価で多数のクリックが拾えている状況であれば結果は付いてきます。

ここまで考えて、ふと、「クリック単価が高い/低いって関係ないんじゃないかな」というようにも気が付きました。

平均クリック単価が数百円という業界でも、基本的な施策をした中で、きちんと広告がターゲットに届くよう設定した中で、多数のクリックを獲得出来ていたならば、きちんとコンバージョンが取れているアカウントは多いのではないかと。

その分広告費もかかりますが、きちんと費用対効果が合っていて、広告費を掛けた以上にリターンが取れているならば、関係ないと言えば関係ないですよね。

そういえば、広告費を抑えたらパフォーマンスが下がってしまったという現象をときどき目のあたりにします。

普通に考えれば、広告費を抑えてもコンバージョン率は変わらないだろうと思ってしまいますが、実際にはコンバージョン率も下がってしまって、全体の広告パフォーマンスが下がってしまう事があるんです。

母数=クリック数、インプレッション数が多いとか少ないとか、そんなことリスティング広告を運用する担当者としてはあまり気にしてはいけない事で、あくまでも気にすべきはコンバージョンに関する指標なのだと思いますが、あえて極論を言わせてもらえば「母数が多い」というのは正義なのではないかなと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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