費用対効果の悪い部分は停止にしてパフォーマンスを高める
リスティング広告は、始める前の準備や設定ももちろん大事ですが、広告をスタートさせたあとの効果測定や改善作業も非常に重要になってきますよね。
数値が悪かった、目標に達する事が出来なかったというのであれば、その原因を見つけ出し改善施策をする事で、良い方向に向く事もよくある事なので、リスティング広告は出稿したらそれっきり……というのはしない方が良いとよく言われます。
ただ、以前から何度かリスティング広告を運用した事があるという方であれば慣れているので特に問題なく効果測定や改善をしていく事が出来るかもしれませんが、初めてリスティング広告を運用したという方だと、管理画面も今イチわからなければ、用語の意味もよく理解できないなど、うまく改善をする事が出来ない方も多くいらっしゃいます。
管理画面は正直、日々いろいろと管理画面をいじってもらって慣れてもらうしか解決策はありませんし、用語に関してはそんなにたくさんの言葉が出てくるものではないので、それも憶えてもらうしかないのですが、管理画面で数値は見る事が出来るようになった、用語はなんとなくわかるようになったという方が、「次にパフォーマンスを上げるためにはどうしたら良いのだろう」と立ち止まってしまう事もよくあります。
目的や目標にもよりますが、リスティング広告で効果を上げるための改善施策というのは、多数存在します。
リスティング広告に関する書籍も多数出ていますし、ネットで調べればそれこそ無限に情報が出てくるため、調べれば調べるほど何から手をつけたらいいのか・・・という状態になってしまいますよね。
改善する方法として、「まずこれ!」という訳ではありませんが、改善方法に困ったら「パフォーマンスの出ていないキーワードや広告グループを停止する」事から始めてみると良いかもしれません。
パフォーマンスが出ていないキーワードの定義もリスティング広告を運用する目的や目標によって若干変わりますが、具体的に言えば、例えば「クリック数が多く、クリック単価も高く、コンバージョンを獲得出来ていない」キーワードなどでしょうか。
必ずしも、この例の通りでなくても良いと思います。
自分なりに「コンバージョン率が○○%以下のキーワード」とか「コンバージョン数○○件以下」というように基準を決めて、その基準を満たしていないものがあれば、それを停止するという作業をしていくとパフォーマンスの改善につながります。
「停止にするだけでパフォーマンスは上がるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、広告費に上限をかけてリスティング広告を運用している場合、今までコンバージョンに繋がらなかったキーワードや費用対効果の合わなかったキーワードにつぎ込んでいた広告費を、他のコンバージョンが獲得出来るキーワードに回す事ができるわけですから、費用対効果の面でも、コンバージョン数の面でもパフォーマンスの改善が見込めます。
ただ、「売りたいけど売れない商品」のようにコンバージョンが出ていないキーワードが必ずしも不要なものかというのは、リスティング広告の管理画面の数値では判断できないケースもありますので、そういったものは停止にするという施策ではなく、また他の施策を模索し、検討していくようにしていかなくてはいけません。
「リスティング広告を運用して改善していくのは難しい」と思っている方、もちろんパフォーマンスを最大限に上げていく事は、そんなに簡単なものではありませんが、まずは簡単に始められる所から手を付けていくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智