業界内のあたり前がユーザーのあたり前とは限らない

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: パーマリンク

リスティング広告は競合他社の広告も一緒に表示されるため、競合調査をおこなった上で差別化しなさい!なんてことはよく言われますよね。

検索結果画面に表示させる広告文や広告をクリックしたあと、ターゲットユーザーに見てもらうランディングページなどには、競合他社との違いや「ウチはここがすごいんだぞ!」ということを載せて、お申し込みやお問い合わせ、購入などのコンバージョンへと繋げていくという意味での「差別化」なのだと思います。

これは本当にそのとおりで、ある意味、リスティング広告においては王道的なやり方だと思いますが「差別化」という言葉を聞くと、何か本当に特別なモノやコトでないといけないのではないか、と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそんなことは全然ありません。

例えば、自分たちの業界内では”あたり前”と思っているようなサービスでも、ターゲットユーザーからするとすごく新鮮で、有意義なサービスであったりする事もあります。

「そんなことあたり前だからウェブサイト上にわざわざ載せなくてもいいよ」というような事で、自社はもちろん競合他社も同じように「そんなのあたり前」と思って載せていないような”ターゲットにとって有益な情報”があるならば、それは載せるべき事です。

業界内の人間やその商品やサービスを熟知している人から見たらあたり前の事であっても、それが一般のユーザーやターゲットユーザーから見てあたり前に感じるとは限りません。

ターゲットにとって有益な情報であれば積極的に周知していく必要があると思いますし、その情報を競合他社も同じように伝えていなかったのであれば、それが「差別化」にもなりますよね。

また逆のケースとして、業界内のあたり前のことを、「そんなあたり前の事、競合他社でも言っているし、わざわざウチで言う必要はない」と思ってウェブサイトの載せていなかったとしたら、ターゲットユーザーからしたら「ここはこのサービスは無いんだな」と勘違いしてしまう可能性があります。

なんでも言えることですけど、黙っていてはもちろん伝える事が出来ませんし、特にネットの場合、顔を合わせて対面で話をしている訳ではないので、会話のキャッチボールをする事も出来なければ、表情や話し方など細かいニュアンスを読み取ってセールストークをする訳でもないので、伝えるなければいけない事というのはきちんと伝えなければいけません。

この「業界内でのあたり前」については、ターゲットユーザーから見て魅力的な情報なのかどうかというのは、自分たちだけで判断する事は非常に難しい事です。

競合他社が何を伝えているのかという競合調査をした上で、業界内のあたり前をピックアップ→異業種の人など、あまり仕事上関係のない社外の人の意見を聞くなどして考えていくのも手の一つだと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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