値段以外で比較検討をしてもらう
リスティング広告は比較検討される広告媒体だというのはこのコラムでも何度も書いておりますが、その「比較検討」の中には、もちろんですが「費用」の事もあると思います。
何件か見積りを取って、金額とサービスを見比べて他社と比較し、その商品やサービスを購入しようかどうか悩んでいるユーザーはたくさんいると思います。
ですが、実際にその商品やサービスを提供する側からしてみると、相見積りを取られて比較検討される状態は、一概には言えないかもしれませんがあまり良い事だとは言えませんよね。
それではどうすれば相見積りにならず、検索ユーザーからのお問い合わせを増やしていけるのでしょうか。
やはり他社との違いを見せて、「伝えていく事」だと思います。
どんなに良い商品やサービス、付加価値を付けていても、その他社との違いを見せ、伝える事をしなければ、当然相見積りになってしまいます。
「ウェブサイトにはきちんと書いてあるよ」という場合でも、伝わっていなければ意味がありません。ユーザーが他社との違いを認識する所まで伝えられていなければ、見せていないのと一緒なので、ウェブサイトでの「見せ方」は非常に重要になってきますね。
直感的に自社の特徴をわかってもらえるようにデザインするのか、きちんとした説明文を書いて、読みやすいように工夫するのか……、方法としては様々ありますので色々と試してみる事が大切かも知れません。
仮にサービスが固定化されてしまっている商品やサービス、または他社でも扱える全く同じ商品、例えば「パソコン」だったり、「大画面テレビ」だったりなど他社でも扱える物販であれば、相見積りや価格だけの比較になってしまうかもしれませんね。
ただ、そういった場合でも「アフターフォロー」であったり、「対応の早さ」だったりと他社との違いを見せていく事は出来ます。
実際に「ユーザーレビューを書けば送料無料」と言い、レビューを投稿してもらってお客様の声としてサイトへ反映させているネットショップも多いですよね。
同じ商品やサービスを取り扱っていても、売る人が違う以上ハード面でもソフト面でも何かしら競合他社との違いが出てくるはずです。
一度自社の商品やサービスはもちろん、接客態度、人物、お店の雰囲気など全てを見直し、ユーザーが求めている事と合わせて何を見せて伝えれば良いか考え、その内容を基にキーワードを選定し広告文に反映させ広告のリンク先ページ(ランディングページ)へと落とし込んでいく、というように一貫性を持って見せて伝えていく事が出来れば値段だけの比較から抜け出せるのかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智