機会損失を生まないという考え方が大切
リスティング広告は検索されて表示される広告です。
お客様となり得るユーザーが検索をしそうなキーワードをあらかじめ入札しておき、自社サイトへと誘導をするためのものです。
自社で入札しているキーワードをユーザーが検索する時には、何かしら欲求やニーズがあってのことなので自社の商品やサービスに興味を持ってもらう、あるいはそのままお問い合わせや購入というような行動まで起こしてもらうには絶好のチャンスとなります。
ただその時、そのキーワードを入札しているにもかかわらず、せっかく探している人がいたのにもかかわらず広告が表示されなかったりしたら、それはすごく残念ですし、機会損失になりますよね。
そもそもなぜ入札しているにもかかわらず検索をされても広告が表示されないのかというのは、例えばキーワードの入札価格が低すぎるとか、キーワードの品質スコアが低すぎるとかキーワードの問題も考えられますが、その他に広告予算の部分で「1日の予算」が足りていないという事も考えられます。
この1日の予算は、リスティング広告の1日の上限金額をキャンペーン毎に設定するものでその1日の予算に達してしまった場合には検索をしても広告が配信されません。
また1日を通して平均して広告を配信するという設定にしている場合には、1日を通して1日の予算になるように配信頻度を自動で調整されてしまうため、入札しているキーワードで検索をしても広告が表示されない時が出てきます。
このように、機会損失を生まないためには適正な1日の予算を設定する必要があります。
ただ「広告予算は天井なしだ!」という方は少ないと思うので、出稿する側が意図としていない広告の間引き表示を避けるために、色々と調整をしていかなくてはいけません。
その調整をしていく部分としては、まず「配信設定」です。
例えば曜日であったり時間であったり、地域であったりと効果測定を行い、コンバージョンがあまり発生していないところや、クリックが多いわりにコンバージョン数が低いという費用対効果の低いところへの広告配信をこちらからストップし、配信設定の絞り込みをおこなうことで、自動での間引き表示を回避する事が出来ます。
またキーワードでも同じ事が言えますがコンバージョンが発生しないキーワード、費用対効果の良くないキーワードの広告配信をストップする、もしくは入札価格を下げるというようにしていく事も効果的だと思います。
また、キーワードには重要度をつけ、その重要度別でキャンペーンを作りそれぞれに1日の予算を設定する事で、重要度の高いキーワードを優先して配信するという事も出来ます。
検索しても広告が出て来ないというのは機会損失以外の何物でもありませんので、限られた予算の中で効果的に運用をする場合にはきちんとした効果測定と絞り込みをしていく必要があると思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智