他社が狙っていない所を探してみる
リスティング広告を運用していると、競合他社の存在は非常に気になります。
「数年前までは他社なんかいなかったのに!」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、他社が増えてしまうことを止めることは出来ないので、こればっかりはどうする事も出来ません。
ただ競合他社がいないところや競合他社が狙っていないユーザーに対して、もちろんターゲットユーザーであることが前提ではありますが、アプローチすることが出来たら、それってチャンスになりますよね。
例えばターゲットユーザーの中に「リスティング広告は”広告”だからクリックしない」なんて言う人もいますよね、「だって、どうせ広告費分が商品の代金に上乗せされているんだろう!」と。
あたり前の話ですが、広告費含めて経費を差し引いても利益が出るような価格設定にしていると思いますので、上乗せされていると言えば、そう考えることも出来なくもないですが、それを言うなら、広告宣伝費のかかっていない商品なんてほぼないわけで、ハッキリ言って、上記のようなイチャモンを付けてくるようなユーザーは面倒くさそうなので、こっちから願い下げです。
こういう人に対しては仮に自社の商品に興味を持っていたからといっても、「お断り客」であり、競合他社でも同じように扱っているのかもしれません。
もちろん、購入後の様々な面倒に時間や手間を取られるのはツライ事ではありますが、「競合他社が手を引いているお客様」をあえて狙っていくというのも考え方の一つですよね。
競合他社が狙っていない、だけれども潜在的に顧客となり得るユーザーというのを取り込んでいけるとしたら、それはそれでアリだと思います。
競合他社が多い業界であったなら、尚更、真正面からぶつかって疲弊していくよりも、他社が狙っていないユーザーを効率良く取り込んでいくことが出来れば、今まで費用対効果のよくなかったキーワードも、費用対効果も高めていく事が出来ます。
上記の例はあくまでも一例で、いろいろな角度から考えていけば他社が「面倒だから」とか、「どうせ顧客にはならないだろうから」という理由で、捨ててしまったユーザー層を見つけることが出来るかもしれません。
競合他社が多くて困っている、という状態であれば、こういった”少し捻った一手”を考えていくもの方法の一つだと思います。
ちなみに上記の例について、変に広告を毛嫌いするユーザーに対して広告をクリックさせて、さらにコンバージョンまで誘導するにはどうしたらよいのか……?
正しい答えというのは無いのかもしれませんが、例えば、広告が嫌いなユーザーへ訴えかけるなら、広告っぽくない広告でアプローチすると反応するかもしれませんね。
「疲れたら○○です!」というように、ストレートに商品を伝えるのではなく、「お疲れではないですか?」と語りかけたり、少し横から「デスクワークで集中力が続かない方に」など。
そんな簡単なものではないのかもしれませんが、行き詰った時に、何もしなかったら何も変わりませんので、こうやって色々と考えていく事が道筋を作るキッカケになるかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智