競合他社が狙っていない所をあえて狙ってみる
リスティング広告は大抵の場合、競合他社の広告も同じように表示されるため、”競合他社がどのように広告を出しているのか”という点も、パフォーマンスを上げていくためには非常に重要となってきますよね。
競合他社の広告文や広告のリンク先ページを確認して、どのような訴求をしているのか?、どんな伝え方をしているのか?から、自社の広告のメッセージを見直すという事も非常に大切な作業の一つとなっています。
もちろん、このように正攻法で競合他社と戦っていくというのも、手段の一つだと思いますが、こういった戦い方以外に、「他社の裏をかく」という戦法もあります。
例えば、同じような商品を扱っている競合他社が、「狙っているターゲットユーザーは商品の特性など考えると、夜間が一番アクティブになる」と考え、21時~5時までの間しか広告を出していなかったとします。
自社でもターゲットユーザーに対して同じように考えていたため、最初は同じようなターゲティングをおこなっていましたが、実は日中などほかの時間帯も、検索数(広告の表示回数)やクリック数こそ夜間と比べると少ないものの、他社が少ない分、コンバージョン率も高く、きちんと購入してくれるユーザーがいた、なんてこともあります。
コンバージョンの”数”としては、やはり夜の時間帯が多いかもしれませんが、費用対効果の面から考えると、ユーザーの母数は少ないものの日中のほうがパフォーマンスが高い場合もあります。
予算が限られているケースや1件あたりの獲得コストを抑えなければいけないケースなどには、このような「あえて競合他社が居ないところに広告を出稿する」という事を考えてみると良いかもしれませんね。
上記は「時間帯」の例ですが、他に考えていくといろいろと応用も出来ますよね。
広告の配信地域だったり、キーワード選定も同じように、競合他社が狙っていなかった/気が付かなかったところを狙っていると、意外と良い結果になることもあります。
そのためには、やはり普段から「ターゲットユーザーが誰なのか?」という事を意識して考えていくとともに、「そのターゲットユーザーはどんな場面で検索するのか」、「どんなタイミングでこの商品が必要になってくるのか」という仮説を立てながら考え、そして「その裏にターゲットはいないのか?」という事も考えることが大切です。
また考えることだけではなく、「これはアリかな?」という仮説に対してはテストをしていき、その仮説を検証し、その結果を受け止めていく事も非常に大切なことだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智