本質を忘れない事が大切
このコラムでも何度か書いていますが、リスティング広告の運用でも例えばSEO対策にしてもフェイスブックページの運用などその他のウェブマーケティング全てにおいて言えることですが、「本質を忘れない事」が本当に大切です。
誰でも「リスティング広告がしたい!」とか、「SEO対策がしたい!」と思ってリスティング広告やSEO対策をするわけではないですよね?
リスティング広告もSEO対策もフェイスブックページの運用も、全て手段であって、それを運用する事が目的ではないはずです。
ですが、運用をし始めて結果が思うように出ていなかったりすると、当初の目的を忘れてしまって、目的を達成するための手段がそもそもの目的であるかのようになってしまいます。
そういった本質を忘れてしまうと、様々な改善施策が結果として遠回りになってしまう事があります。
リスティング広告においても、導入当初は「事業の売り上げを上げること」が目的だったのが、やれコンバージョン率(CVR)改善だ、1件あたりの獲得コスト(CPA)最適化だ、と言っているうちにその出てくる数値ばかり気にして、コンバージョン率は上がった、1件あたりの獲得コストは下がった、でもお客様からのお問い合わせ数も下がった・・・なんてことはよくあります。
SEO対策でも検索結果の掲載順位を上げる事自体が目的になってしまっている方もいらっしゃいます。あたり前の話ですが、検索結果の掲載順位が上がったからといって売り上げが上がるなんて事はありません。
フェイスブックページの運用にしても、「いいねが増えない」「コメントが少ない」からといって、じゃああれしようこれしようとなるのではなく、色々とやってみるのは良いことですが、仕組みを理解して「運用する目的は何なのか」「顧客は誰なのか」「その顧客に何を伝えるのか」を考えた上で、新たな施策を考えていかなければ、また同じような結果になるかもしれません。
リスティング広告で数値の改善をしていく事はとても大切です。
運用して出てきたデータに対して仮説を立てて、改善の仕組みを理解し新たに施策を繰り返していく事をしなければ目的は達成する事は出来ませんが、施策をおこなうときにその本質の部分だけはいつも心の中に留めておき、一貫性を持って運用する事が大切です。
株式会社アイエムシー 大塚雅智