ユーザーを見つめ直して改善していく
リスティング広告を運用していく場合、ユーザーがその扱っている商品やサービスに対しての理解度の深さやサービスや商品購入への近さや本気度も考慮して運用していく事が効果を出していくためには必要だと思います。
そうするためには、まず顧客となるユーザー(ターゲット)を定義して、どういう心理状態なのかを理解した上でキーワードや広告文に落とし込んでいかなければいけませんが、そういった作業はとてもすぐには出来ませんし、特に自社のサービスや商品になると客観的な視点で考える事が難しくなるという事もあるので、いろいろと骨が折れる作業でもあります。
一例ですが弊社の場合、[ユーザーシート]というものを使って、顧客の分析とメッセージを考えていきます。
顧客となる可能性のあるユーザーを、例えば[ビギナー]、[一般]、[マニア]というように分けて、商品やサービスそのものに対して、価格に対して、付帯するサービスに対して、競合に対してなど、様々な項目について思っている事、感じている事、望んでいる事をキーワードとして出していきます。
そうする事で顧客像が具体化されるので、入札していくキーワードはもちろん、伝えなければいけないメッセージや言葉の使い方などの方向性が明確になり、広告文や広告のリンク先ページの文言など作成する際の参考にもしています。
また、メインと考えているターゲットと、自社の商品やサービスの立ち位置のギャップやズレも発見する事ができます。
ウェブマーケティングの中でも、特にリスティング広告は小回りが利く手法なので、キーワード、広告文、広告のリンク先ページの変更など日々細かな改善を行っていく事が多いと思いますが、そうしていくと気がつかないうちに方向性が違うほうに向かっていたり、いつの間にかユーザーを置き去りにして独りよがりの運営になってしまっている事もあります。
そうならないためにも、こういったユーザーシートのようなツールを使って定期的にユーザーの気持ちとキーワード、広告文、広告のリンク先ページを含めた自社で発信しているメッセージを見直していかなくてはいけないんだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智