『部分一致』はダメ？！メリットと注意点まとめ。広告費を最適化するための実践ステップ
公開日: 2024年11月13日 ／更新日: 2024年11月28日
リスティング広告における「部分一致」は、広告が幅広い検索に表示されやすくなる設定方法です。
部分一致は効率的にユーザーにリーチし、アクセスを最大化するための有力な手段ですが、使い方には注意も必要です。
この記事では、部分一致の基本から実践的な活用法までを解説し、広告費を無駄にしない効果的な運用方法をご紹介します。
1. 部分一致とは？その基礎知識と特徴
部分一致はリスティング広告のキーワード設定における「マッチタイプ」の一つです。
入力したキーワードが検索されるだけでなく、関連性があるとみなされる検索語句にも広告が表示されます。
このマッチタイプは、他の一致設定よりも広い範囲で広告を表示できるのが特徴です。
部分一致の特徴
幅広いリーチ：部分一致は関連性があると判断されれば、類似する語句や関連語句で検索された場合にも広告が表示されます。
新規ユーザーへのアプローチ：まだ知られていない検索語句でユーザーにリーチできる可能性が高まり、新規の顧客層を開拓しやすくなります。
部分一致が便利なシチュエーション
例えば「エコバッグ」というキーワードを部分一致で設定しておくと、「エコバッグ 安い」や「環境に優しいバッグ」といった少し異なる語句でも広告が表示され、関心のある広範なユーザー層にアプローチできます。
2. 部分一致のメリットとデメリット
部分一致は幅広いリーチとアクセス増加のメリットがある一方、適切な管理をしないと費用対効果が下がるリスクもあります。
ここでは、部分一致のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
リーチ拡大：部分一致はまだ考えついていない検索クエリでも広告が表示されるため、新規ユーザー獲得につながります。
キーワードの発見：部分一致を通じて新たな効果的なキーワードや関連語句が見つかることがあります。
これにより、効果の高いキーワードを発掘しやすくなります。
デメリット
無駄なクリックの発生：ターゲットから外れたユーザーにも広告が表示されるため、クリック単価が発生してもコンバージョンが発生しにくいことがあります。
予算消耗のリスク：関係の薄い検索語句で広告が表示されると無駄な広告費がかかるリスクがあります。
部分一致のメリットを最大化しつつデメリットを抑えるためには、適切な管理が必要です。
次に部分一致を効果的に活用するための具体的な設定方法をご紹介します。
3. 実践ステップ1：部分一致の設定と除外キーワードの活用
部分一致を活かしつつ無駄を省くためには、除外キーワードを使って関連の薄い検索を防ぐことがポイントです。
ここでは、具体的な設定手順を紹介します。
ステップ1：部分一致の設定
広告アカウントでキーワードを設定する際、部分一致は特別な指定が不要でキーワードをそのまま入力すれば部分一致として設定されます。
幅広いリーチを意識して、関連性がありそうな単語をまずはリストに追加しましょう。
ステップ2：除外キーワードの設定
部分一致は関連性が低い検索にも表示されやすいため「除外キーワード」を設定し、無駄なクリックを減らすようにします。
例えば、「無料」や「サンプル」といったクリック単価がかかっても購買につながりにくい語句は、除外キーワードとして設定するのが一般的です。
ステップ3：キーワードの確認と追加
運用開始後、どのキーワードでクリックが発生しているかを管理画面で確認します。
クリック率やコンバージョン率を見ながら効果の低いキーワードを除外設定したり、新たなキーワードを追加していくと良いでしょう。
4. 実践ステップ2：効果的な広告文の作成
部分一致で広範なユーザーにリーチするためには広告文もそのユーザー層に合わせて魅力的に仕上げることが重要です。
ステップ1：関心を引く見出しを作成
広告文の見出しにはターゲットユーザーが興味を引きやすいキーワードやフレーズを入れましょう。
例えば、「期間限定」や「初回無料」など、クリックを促す具体的なアクションが含まれていると効果的です。
ステップ2：強みやメリットを盛り込む
ユーザーに「なぜクリックすべきか」を瞬時に理解してもらうことが大事になります。
商品やサービスのメリットを簡潔に伝えるようなキーワードを考えましょう。
例えば、「高評価のエコバッグがさらにお得！」といった具体的なメリットを広告文に入れるとクリック率が上がりやすくなります。
ステップ3：ターゲットに合わせた訴求
広範なユーザー層にアプローチできる部分一致だからこそ、ユーザーが異なるニーズを持つ場合も多いです。
そのためにはターゲット層を心理を考慮しつつ、広告文のバリエーションを複数パターン用意しA/Bテストで最適化してみましょう。
5. 部分一致の効果を定期的にチェック・改善する方法
部分一致の効果は一度設定したら終わりではなく、運用中も定期的に確認と調整が必要です。
ここでは、効果を維持するための管理方法を紹介します。
方法1：検索クエリのチェック
広告管理画面で「検索クエリ」を確認し、どのキーワードでクリックされているかを把握します。
目的から外れたキーワードにクリックが集中している場合、除外設定やキーワードの見直しを検討しましょう。
方法2：クリック率とコンバージョン率の分析
部分一致キーワードでのクリック率やコンバージョン率を定期的にチェックし、効果が低いキーワードは除外したり、マッチタイプを変更したりして調整します。
改善の目安として、コンバージョンにつながるクリック率の向上を目指しましょう。
方法3：A/Bテストでの改善
広告文やキーワードの設定について、A/Bテストを行い最も効果的なパターンを発見していきます。
特に、広告文に関しては、ユーザーに響く表現を試すことでクリック率が向上しやすくなります。
まとめ
部分一致はリスティング広告で新しいユーザーにリーチしやすい便利な設定ですが、「多くの人に届くのは良いじゃん！やってみよう〜」と、無計画な使用は無駄なクリックや費用対効果の低下を招きます。
除外キーワードや定期的な効果測定を取り入れて、部分一致のリーチを最大化しつつも予算を効率的に活用することが重要です！
